令和6年度 例大祭特集

 去る9月14日、15日に執り行われた令和6年度例大祭は、近年になく盛大かつ華やかな祭礼となり

ました。報告された事故や問題もなく予定通りに執行出来ましたことは、ひとえに皆様のご支援・

ご協力の賜物と改めて感謝申し上げます。 

 この”令和6年度 例大祭特集”では、進行の流れに沿ってその様子をお伝えして参ります。厳かな

御霊入れの神事、華やかな打ち上げ花火、お楽しみ感満載の夜店・屋台、心弾むお囃子、そして子供

達の得意顔が頼もしい子供神輿・太鼓の巡幸など、大変充実した2日間でした。

 祭礼の場に参加できた方も、残念ながら参加機会のなかった方も、是非この祭礼の高揚感をお感じ

頂ければ、神社としてもこの上ない慶びといたす所存です。


       ◆ 9月14日は宵宮 ◆

宵宮(よいみや)とは大祭前夜に行われる簡素なお祭り、いわば前夜祭のことですが、 貫井神社の

宵宮は3大イベント:夜店・厄除け奉納花火・*貫井囃子で、大祭同様に賑わいます。 宵宮の受付

開始:午後1時以降、次第に人が増え続け、花火打ち上げの頃には境内・広場の盛り上がりは最高潮

となりました。 以下、宵宮の進行の様子を主に映像情報でお伝えしていきます。

(*貫井囃子は小金井市無形民俗文化財で、貫井囃子保存会と貫井神社とのコラボ企画で、毎年例大祭に参加頂いています)

上の広場から賑わう声や音が聞こえてきませんか? 

メニューから選んで買いに行きましょう。 ビールと焼き鳥、それともかき氷でしょうか。


おーっと、迷っているうちに下の方から貫井囃子の軽妙なリズムが聞こえてきました。

音楽があると、それだけで雰囲気が一変しますね。

お囃子を楽しんだ後、周りがざわざわし始めました。 花火です!打ち上げの時間が近づき、少し

でも綺麗に見えそうな場所を探して、一斉に動き出しました(花火が上がらないと暗くて良くわから

ない?)

そして大きな地響きと共に、ついに花火が開きました!


                          ◆ 9月15日は大祭 ◆

 例大祭2日目の大祭の主役は子供神輿と太鼓の巡幸(渡御とも言う)です。これは神様が神輿に

お遷りになって氏子地域を巡り、氏子はご神徳による地域の繁栄と無病息災を願うことが大祭の主意

だからです。 従って大祭は、巡幸する子供神輿にご神体をお遷しする儀式:御霊入れの神事から

始まります。以下、大祭の進行過程を映像情報を中心に、お伝えして参ります。

 貫井神社の白い幟(のぼり)が青空に映えて翻る中、御霊入れの神事が行われました。拝殿内には

子供神輿2基が置かれ、巡幸を先導する太鼓2台が拝殿前に、大人神輿、大太鼓と共に配されて

います。 神事の参列者のうち神主様、総代代表と巡幸責任者(総取締)は火徐橋(ひよけばし)を渡り

拝殿に入ります。 御霊入れは拝殿の奥の本殿に祀ってある神様をお呼びし、ご神体が子供神輿に

お遷りになると、巡幸の安全を願って参加者のお祓いと、例大祭の成功の祈願が執り行われました。


早めの昼食の後、いよいよ宮出し:巡幸スタートです。神輿の前に前触れとなる太鼓を曳きます。

先頭は錫杖(しゃくじょう)と呼ばれる”つえ”を叩いて金輪をならし、巡幸を安全に先導します。 

坂上の巡幸は神社を東に、坂下は西に出てそれぞれの地域を練り歩く為、宮入するまでの約6時間、

出会うことはありません。

下の写真は宮出し直後の時点の、奉納金と花火協賛金の花掛け台です。 貼り出してある花(札)は

昨年まで筆書きでしたが、今年は諸事情によりパソコンとプリンターになりました。 筆をとる

人もキーボードを打つ人も、感謝の気持ちに変わりはありません。

 宮入までの6時間、巡幸中の皆さんは各神酒所や休息所で休憩をとれるとは言え、暑さと闘い

ながらの練り歩きは大変だったことでしょう。

 一方、神社の広場ではほっと一息ついて、それぞれ思い思いの時間を過ごしていらしたようです。


坂下中組の神酒所では多くの子供達と父兄が押し寄せ、神社までの最後の巡幸に参加できる期待

と意欲で沸き返ってていました。 こんな大人数の巡幸は本当に久し振りです。 この経験が

お祭り好きな沢山の子供達を育んでくれることを願っています。

宮出しの時よりも膨れ上がって頼もしくなった巡幸のご一行が戻ってきました。 一番盛り上がる

宮入の中に自分がいたい気持ちは良く分かります。 

 宮入のクライマックスは神輿の揉み合いです。なぜ揉み合うのか、神輿に遷った神様のご威光を

高めるためと言われていますが、子供たちの心境としては自分の存在をアピールしたいんですね。

 ご褒美に貰えるお馴染みのアンパンとジュースは、今の飽食の時代にあって昔ほどの価値は無い

かも知れません。 でも一仕事した後のご褒美はお金で得られないものと感じてくれたら、神様も

きっとお嬉びになるでしょう。

巡幸が滞りなく終わり、ご神体も無事に宮入されたことに感謝して、手締めをもって巡幸の

打ち上げとし、同時に2日間に渡る例大祭の幕も下ろしました。

 以上をもちまして”令和6年度 例大祭”のご報告を終わります。

 2日間に渡りお付き合い頂き、誠に有難うございました。


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