由緒・歴史 /年間行事・例祭

由 緒・歴 史

◆ 拝殿の南西側に設置されている由緒が刻まれた御本殿造営記念の石碑(文言は写真下に掲載 )

◆ 前身の貫井弁財天が創立された天正18年(1590)は、秀吉が小田原の北条氏を破り全国統一を果たした年

◆ 400年以上の長きにわたり「貫井の氏神様」を御守りしてきた先人達の力を感じます。

貫井神社 由緒

鎮座地  小金井市貫井南町3ノ8ノ6

御祭神  市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)    大己貴命(おおなむちのみこと)


 創立は天正18年(1590)この湧水の出る景勝の当地に、水の神である水神様を貫井弁財天と称え奉祀、氏神様として崇敬せるを明治維新の際、「神仏分離令」により明治8年(1875)厳島神社と改称、更に貫井村字一ノ久保鎮座の貫井神社を合祀、以後村社貫井神社と称す、御本殿は今より約280年前の宝永6年(1709)改築、総﨔建築に立派な彫刻を施し文化財として重きをなすも昭和60年(1985)7月16日早朝、はからずも火災にて本殿焼失せり、里人一同恐懼、早速復興し神慮を安じ奉らんと一心に励み、昭和61年(1986)12月23日総桧材流造の広壮麗美なる御本殿を復元、併せて渡廊・玉垣・神橋をも復元竣工す、これを記念し慈に刻む

   昭和62年3月15日


書籍のご紹介(歴史)

 フリーライターの武藤郁子(むとういくこ)さんの著書「縄文神社(首都圏篇):飛鳥新社発行」に当神社が掲載され、「貫井神社は縄文神社である」とご紹介いただきました。

 縄文神社とは「縄文時代の遺跡と神社が重なっている場所」のことで、本書では、武藤さんの幅広く且つ深い知識と実際に訪ねて得られた経験等を土台に首都圏エリアの中から選りすぐりの縄文神社が紹介されています。


※ 書籍から当ホームページへの転載については、著者並びに出版社のご了解をいただいております。


 <武藤 郁子さん プロファイル>

  1973年埼玉県生まれ。神仏や歴史を偏愛し、縄文人に憧れる少女時代を送る。立教大学社会学部産業関係

 学科卒業後、出版社に入社し単行本編集に携わる。独立後、2011年ありをる企画制作所を設立。現在、ベスト

 セラー作家の時代・歴史小説やエッセイなどの編集に携わるかたわら、文化系アウトドアライターを名乗り、本質

 的な美や「場」に残された古い記憶を探し求める旅を続けている。


・目次(画像上)の東京の項、107ページに貫井神社が掲載されています。

・地図(画像下)では、左側の地図の中央付近に貫井神社があり、すぐ隣には大國魂神社(現・府中市)、

 やや上方には二宮神社(現・あきる野市)もあります。

・107ページに掲載されている貫井神社の紹介内容を以下に記します。



【貫井神社】小金井市

 もう一社、国分寺崖線下の縄文神社として外せないのは、貫井神社です。

現在も本殿の左脇から、清らかな水が、ふつふつと湧出る様子を見ることが出来ます。境内とその周辺から、縄文

中期を中心とした旧石器時代からの複合遺跡が出土しています。おそらく台地上に集落の中心があり、崖下に水源と

いう絶好のロケーションだったでしょう。長期間にわたって人が住み続けられた理由に、やはり豊かな水源があった

からです。つまりこの湧水が貫井神社の御神体であり、いつの時代でもこの地の信仰の根源であり続けているのでしょう。

 貫井神社も明治以前は「貫井弁財天」とよばれ、弁財天が祀られていました。弁財(才)天はこれまでもお話して

きたように、縄文神社にゆかりの深い女神です。まさにこの清らかな場所にふさわしい神様だと思います。


年 間 行 事・例 祭

【写真:右】

 御賽銭箱の右上方にある当神社の公式行事が

記された掲示板。

 各礼祭を通じて「一年の健康と無事を祈り、

荒天に遭わずに農作物の豊作を祈願(感謝)

する…という流れになっています。

◆ 1月 1日         歳旦祭             新しい年の始まりを祝う

◆ 1月28日         初不動             毎月28日は不動明王の縁日、一年最初の縁日が初不動

◆ 2月17日           祈年祭             農作物の豊作を祈念する

◆ 4月 9日        氷雨祭              田畑に冷たい雨が降らないことを祈念し、豊作を願う

◆   7月15日         八雲神社・愛宕神社例祭   境内社である両神社の例祭

◆ 8月 4日         風祭                   大風(台風)の被害に遭わないことを祈念する

◆ 8月15日    戦没者慰霊           貫井地区より出征し不幸にも戦死した兵士の霊を慰める

◆ 9月14~15日   例大祭                     貫井神社の御祭り (注:実際は直前の土日に開催)

◆11月15日           七五三詣               七五三の御祝い(注:実際は直近の日曜日に振替え)

◆11月23日           新嘗祭              農作物の豊作に感謝する

◆12月20日      お窯締め             御札(御神札)を新しく取り替える年末年始準備の一つ

◆12月28日      歳旦祭準備                           一年の汚れを落とし、新しい年を迎える準備をする

【写真:左上】各例祭には小金井神社より宮司様を招聘し、貫井神社の総代が参加し神事を執り行ないます。

【写真:右上】神事は拝殿にて行なわれます、写真は11月の新嘗祭(しんなめさい)の様子。

【写真:左下】9月の例大祭の子供神輿。貫井地域(北町と南町)を坂上と坂下の2ルートに分かれて練り歩きます。

【写真:右下】七五三詣の拝殿内の様子、毎年30組ほどが御参りされます。



        下 ↓ の四角い枠をクリックしてください。行きたいページにJAMPします。

                   <注> 同じページ内はJAMPしません。